万葉集は 我国 わがくに の大切な歌集で誰でも読んで好いものとおもうが何せよ歌の数が四千五百有余もあり一々注釈書に当ってそれを読破しようというのは並大抵のことではない そこで選集を作って歌に親しむということも一つの方法だから本書はその方法を採った.